リウマチ・膠原病科 (りうまち・こうげんびょうか)
対象医療と治療方法
リウマチ・膠原病科では県内外よりたくさんの患者さんのご紹介をいただいております。
当科では、原因不明の関節痛・筋痛、発熱、レイノー現象(寒い朝に手指が真っ白あるいは紫色になって不快さを伴う症状)、乾燥症状(眼が乾いてしばしばする、唾液が出にくい)などの症状に対応しております。
内科、整形外科の先生方からのご紹介はもちろん、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科などのご専門の先生方からのご相談についても対応させていただいております(ぶどう膜炎、中耳炎・副鼻腔炎、結節性紅斑など)。
関節炎
近年、関節リウマチにおける治療の進歩は目をみはるものがあります。当科ではメトトレキサートを中心とした抗リウマチ剤にくわえ、TNF阻害薬、IL-6阻害薬、T細胞選択的共刺激調節剤などの生物学的製剤、JAK阻害薬などを用い、関節炎のコントロールを行っております。国際的な標準にしたがい、“寛解”あるいは“低疾患活動性”をターゲットに定め、治療方針を提案いたします。
乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、反応性関節炎、炎症性腸疾患関連関節炎、結晶誘発性関節炎などの「関節炎」の診療を専門的に行っております。
膠原病
全身性エリテマトーデスは皮疹、関節痛などに始まる全身性の自己免疫性疾患です。各臓器の専門医と協力しながら診療を行います。ステロイド剤はこの病気の治療に欠かせない薬ですが、当科ではつねに副作用に注意をはらいながら管理しています。病状に応じ、その他の免疫抑制剤も提案いたします。
皮膚筋炎・多発性筋炎、強皮症、シェーグレン症候群、混合性結合組織病を含む、「膠原病」全般の診療を行っております。
血管炎
多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)は鼻、耳、目の症状に始まり、肺や腎臓などの全身の臓器に病気がおよびます。顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎(好酸球性肉芽腫性多発血管炎)とともに、ANCA関連血管炎と呼ばれています。当科ではこの病気にたいし寛解を目指した治療を行っております。
その他、結節性多発動脈炎、大動脈炎症候群、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)を始めとする「血管炎」の診療を専門的に行っております。