主な対象疾患
脊椎・脊髄疾患
下肢神経痛で長距離歩けない,手足のしびれ,思うように動かない方は神経が圧迫されている可能性があります.検査をして神経圧迫が有れば神経の圧迫を取り除く手術をお勧めします.脊椎手術は手術用顕微鏡を使用して,明るく拡大した術野のもと安全な手術を行っています.
腰部脊柱管狭窄症,腰椎椎間板ヘルニア,頚椎症性脊髄症,骨粗鬆性椎体骨折等の手術治療を中心におこなっています.入院は平均2週間程度です.
顕微鏡を用いた手術
腰部脊柱管狭窄症(MRI)
頚椎症性脊髄症(MRI)
膝関節疾患
当院では小児から高齢者と幅広い年齢層の膝関節疾患の治療を行っています。
スポーツ傷害による膝関節疾患では、半月板損傷や前十字靱帯損傷が多くを占めており、必要に応じて関節鏡を用いた治療を行っております。
加齢性変化による疾患では、変形性膝関節症が多く、保存加療で効果の無い場合は手術加療(膝周囲骨切り術、人工膝関節置換術)を行っています。
肩関節疾患
肩関節は若年者ではスポーツ障害や肩関節脱臼が多く,加齢とともに五十肩,腱板損傷,上腕骨頚部骨折などが多くなります。
腱板損傷は約2割の方に手術が必要になりますが,損傷が拡大してからでは治療が難しくなるため,超音波検査やMRIで早期に発見して加療することが重要です。高齢者には特殊なタイプの人工肩関節置換術(リバース型人工肩関節置換術)も行っています。
肩関節疾患の治療にはリハビリテーションが重要なので,近隣の医療機関とも連携して治療を行っています。
腱板損傷
鏡視下腱板修復(右肩)
損傷した腱板
断端に糸をかけ引っ張り出しているところ
修復後
手外科疾患
手の外科で多いのは、腱鞘炎(ばね指、ケルバン腱鞘炎)、絞扼性神経障害(手根管症候群、肘部管症候群)、変形性関節症(ヘバーデン結節、母指CM関節症)です。多くは日帰りの手術加療を専門医により行っています。いずれも手をよく使う人や女性に多い疾患です。痛くて困っている方はご相談下さい。