栄養室の業務内容
1. 入院中のお食事について
入院時食事療養
入院中のお食事は、医療の一環として提供されるべきものとしての位置づけがあります。それぞれの患者さんの病状に応じて、必要とする栄養量を提供するために献立作成・調理を行っています。また、食事の質の向上とサービスの改善を目指し患者アンケート調査を毎年行っています。
食事の種類
入院中のお食事は、大きく分けると「一般食」と「治療食」があります。一般食とはいわゆる「普通食」で特別な制限のない食事です。特別食とは病気の治療に必要な栄養量をコントロールした食事で、「減塩食」「エネルギーコントロール食」「たんぱく質コントロール食」「低脂肪食」など多くの種類があり、それぞれの患者さんの病状に応じた食事を主治医の指示により提供しています。
行事食・お祝い膳
病院で提供するお食事にはいろいろな制約がありますが、それぞれの季節に応じた行事食献立を一般食の方へメッセージカードを添えて毎月実施しています。また、入院中に誕生日を迎えられた患者さんや出産されたお母さまには、ささやかではありますが、お祝いの気持ちを込めて、お祝い膳を提供しています。
行事食献立の一例

正月

ひな祭り

バレンタイン

クリスマス

お祝いメッセージ

お祝い膳
選択食メニュー:常菜食の患者様に週4回、2種類の献立の中から好みの食事をお選びいただけます。対象の方には選択用紙が配布されます。
ほほえみ食:化学療法の副作用の影響のために食欲不振や味覚が変化した患者様に少しでも美味しく、満足して食べて頂けるように考えたメニューです。
2. 栄養相談・栄養指導について
個別栄養指導(入院・外来)
入院・外来患者様を対象に医師の指示に基づき、管理栄養士による個別の栄養指導を実施しています。
☆実施日時:月曜日~金曜日の午前9時~午後4時まで(予約制)
病床訪問
担当の管理栄養士が患者さんのベッドサイドにお伺いし、食欲の低下されている患者さんや、食事が食べにくい患者さんに食べやすくなるよう食事の調整をおこなっています。
集団栄養指導
糖尿病学習入院の方を対象に、糖尿病教室を実施しています。
☆実施日時:毎週木曜日 午後1時~午後3時まで

糖尿病教室
通院治療センターでの栄養相談
通院治療センターのスタッフと情報共有し、治療中の患者さんの栄養状態の評価、改善を目的に管理栄養士が介入を行っています。
3. 栄養サポートチーム
栄養サポートチームとは
栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)は、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、リハビリスタッフなど多職種のスタッフで構成された栄養治療を専門とする医療チームです。入院中の患者に対して、適切な栄養療法を実施するためチームを組んで活動しています。