部門紹介
・緩和ケアは専門的な知識と技術に基づいて積極的におこなう治療です。
・当緩和ケア科では、多職種と協働して専門的な緩和ケアを提供しています。
・苦痛を和らげるための新しい薬剤や方法が開発されています。当科では、患者さんの症状やご意向を丁寧にお聞きしながら、
最先端の緩和ケアを提供できるよう努めております。
・当緩和ケア科医師は、日本緩和医療学会の緩和医療の指導医または専門医であり、
2025年10月より当院は緩和医療学会基幹病院に認定されました。
【緩和ケアとは?】
・緩和ケアとは、病気に伴う体や心の苦痛を和らげてquality of life(QOL,生命の質)を改善する医療です。
・世界保健機構WHOは、緩和ケアを
「深刻な疾患に直面した患者さんとご家族のquality of life(生命の質)を最大限に向上させる治療」と定義しており、
「痛みだけでなく、その他のからだの苦痛や精神的なつらさを和らげて、予防すること」が大切だとしています。
・日本では、厚生労働省が中心となり、「がんと診断されたときからの緩和ケア」が推進されています。
緩和ケア=緩和ケア病棟(ホスピス)=がんの終末期というのは誤解です。苦痛があれば、緩和ケア診療を受けられます。
・広島市立広島市民病院では、病気を治療するだけではなく、病気に伴って生じるいろいろなつらさを最小にできるように、
主治医を中心に多職種が協力して診療にあたっています。
【緩和ケア科(緩和ケアチーム)を受診するには?】
・緩和ケア科は、主治医と協力して専門的な緩和ケアを提供する診療科です。
・入院、外来ともに受診の希望について主治医、または看護師などにお伝えください。
・緩和ケアは、病気の時期に関係なく、患者さん、ご家族の希望に応じておこないます。
・苦痛をやわらげることができれば、余裕をもって治療をうけることができます。
・どのような症状や問題でも、なるべく早い時期からいい方法を探すことが有効です。
せっぱ詰まってからではなく、少し余裕のある時期に受診を考えて頂くことが効果的です。
チーム医療
・おひとりおひとりの患者さんの必要な医療を多くの職種が協力して診療します。
・苦痛を和らげることに加えて、患者さんとご家族にとって大切な問題について、配慮、支援させて頂きます。
・地域の訪問診療や訪問看護などの医療施設と連携して、住み慣れた場所で安心して過ごせるよう、切れ目のない支援を行います。