診療実績
臨床成績1
2015~2024年 総手術症例数
2024年 総手術数(731例)内訳
2024年 総心臓大血管手術数(548例)
臨床成績2
総人工心肺件数(2015-2024年)
経皮的心肺補助(PCPS)
臨床成績3 2024年 分野別年間手術件数並びに成績
Congenital
年齢別内訳・手術総数
新生児 14例
乳児 34例
1歳以上16歳未満の小児例 40例
16歳以上の成人例 16例
疾患・術式別内訳(主なもののみ・重複あり)
心房中隔欠損症 9例
心室中隔欠損症(右室2腔症含む) 22例
肺動脈絞扼術(主肺動脈) 9例
両側肺動脈絞扼術 2例
PDA(未熟児) 2例
BTシャント 4例
ファロー四徴症(根治手術) 3例
不完全型房室中隔欠損症 1例
完全型房室中隔欠損症 1例
総肺静脈環流異常症 3例
単心室症例に対する手術(フォンタン手術 再手術含む) 4例
単心室症例に対する手術(両方向性グレン手術) 2例
房室弁形成術(単心室症) 1例
心房中隔欠損拡大+肺動脈絞扼術(*) 1例
大動脈弁下狭窄症 2例
大動脈離断・縮窄症(VSD合併含む) 6例
大動脈縮窄症(単独) 1例
ラステリー手術 3例
ラステリー再手術(弁付き導管交換) 4例
右室流出路再建再手術 6例
肺動脈弁置換術(ファロー四徴症術後) 8例
冠動脈起始異常症手術 1例
自己弁温存大動脈基部置換術 1例
僧帽弁形成術(+/-心房中隔欠損症・部分肺静脈還流異常症) 2例
僧帽弁置換術(完全型房室中隔欠損症術後) 1例
大動脈弁置換術(高安動脈炎) 1例
三尖弁形成術+心房中隔欠損症 1例
Berry症候群(大動脈肺動脈中隔欠損+大動脈弓離断+右肺動脈上行大動脈起始) 1例
血管輪 1例
開胸ペースメーカー植込み 1例
*NCD:National Clinical Databese(全国の施設が参加している共同研究です。)
*本項の症例数は、開胸ペースメーカー植込み例を含むため、手術総数の小児先天性症例数とは異なります。
・ 術後30日以内の死亡例:0
・ 術後90日以内の死亡例:0
・ 遺伝子異常を伴った左心低形成類似疾患例(*)が術後6ヶ月で原疾患が原因でなくなられました。
Adult Cardiac
2024年成人心臓手術症例:95例
(基部手術、胸部大動脈手術併施症例を除く)
冠動脈バイパス術 30例
弁膜症 52例
弁膜症+冠動脈バイパス術 4例
その他 9例(VSP:2例 LVFWR:2例 腫瘍:2例)
冠動脈バイパス術:84例(2021年4月~2024年12月まで)
平均年齢 69歳
緊急手術 7.1%( 6/84)
オフポンプバイパス 81.0%(68/84)
左小開胸手術 2.4%( 2/84)
両側内胸動脈使用 55.0%(46/84)
平均バイパス本数 2.7枝
手術死亡 1.2%( 1/84;緊急手術症例)
バイパスグラフト開存率
(2021年4月~2024年12月まで81例での検討)
全グラフト早期開存率:99.1%(215/217)
2024年MICS(肋間小開胸下手術)症例:25例
弁形成術 10例(うちロボット手術3例)
弁置換術 13例(大動脈弁:10例 僧帽弁:3例)
冠動脈バイパス術 1例
腫瘍 1例(左房粘液腫)
Vascular
総血管部門手術件数は 547 例でした。(他分野との重複例あり)
COVID19の影響で手術枠の調整の影響がありましたが、昨年は胸部大動脈瘤138例・腹部大動脈瘤96例(合計 234例)でした。私が1999年に赴任し本年で23年目となりましたが時代の流れで年々大動脈瘤手術は増加し、累計胸部1996例、腹部1711例(計3707例、ステントグラフト1355例を含む)となりました。またあまり好まれないような難易度の高い胸腔内広範囲置換や胸腹部大動脈瘤手術も相変わらず積極的に行っております。
またハートチームの一員として循環器内科と協力しTAVI(カテーテル的大動脈弁移植術:累計347例)を実施・推進しております。
さらに総合病院らしく他科手術の血行再建の協力なども多く、病院全体として十分に機能するように努めております。
*2020年のトピックスとしては、
・TAVIの増加(通算 347例)
・成人先天性心疾患(大血管手術)
・自己弁温存を含め大動脈基部置換術の増加
・胸腹部大動脈瘤手術増加ならびに新しい術式(別記入)
・開腹腹部大動脈瘤手術の増加
特筆すべきは大血管手術数 合計 234例 と考えます。
胸部大動脈瘤 94例(重複例なし)
▶︎胸部大動脈瘤 94例(重複例なし)
開胸手術症例 62例
・上行+@ 6例
・基部+@ 9例 (Bentall 6 自己弁温存術式 3)
・弓部+@ 33例
・弓部+下行(ALPS) 2例
・基部+弓部 1例
・下行+@ 2例
・胸腹部 8例
TEVAR 32例
腹部大動脈瘤 100例(重複例なし)
開腹 29例
EVAR 71例
PAD 107例
・Surgical 56例(内 他院で1例)
・EVT 51例(循環器内科分も含む)
内シャント 68例
その他 25例
遊離空腸食道再建術 9例 (ITA x1, TPLE 8)
再開胸止血術 3例
大網充填 1例
創部処置など 12例
重症AS 144例
TAVI 144例
BAV(バルン治療のみ) 0例
他科ECMOサポート手術 1例
《手術成績》 緊急例を含む
胸部
開胸手術:在院死亡 0例
TEVAR
在院死亡 0例
腹部
開腹手術:在院死亡 0例
EVAR :在院死亡 0例
広島市民病院 胸部大動脈瘤手術の推移(1978~2020)
広島市民病院では1978年に胸部大動脈瘤1例目が行われ、現在で2242人となりました。
胸部・腹部大動脈瘤手術/TAVIの推移(1999~2020年)
NCDの手術・治療情報データベース事業への参加について
当科では2011年4月から専門医制度と連携したデータベース事業NCDへの登録を開始しています。
詳細につきましては下記をご覧ください。
【2017年5月一部改訂】
2011年4月 広島市立広島市民病院 心臓血管外科
当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。
この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
この法人における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための医師の適正配置が検討できるだけでなく、当科が患者さんに最善の医療を提供するための参考となる情報を得ることができます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
1.NCDに登録する情報の内容
2011年1月1日以降、当科で行われた手術と治療に関する情報、手術や治療の効果やリスクを検証するための情報(年齢や身長、体重など)を登録します。NCDに患者さんのお名前を登録することはなく、氏名とは関係のないIDを用いて登録します。IDと患者さんを結びつける対応表は当科で厳重に管理し、NCDには提供しません。
2.登録する情報の管理・結果の公表
登録する情報は、それ自体で患者さん個⼈を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。
当科及びNCDでは登録する情報の管理にあたって、情報の取り扱いや安全管理に関する法令や取り決め(「個人情報の保護に関する法律」、「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等)を遵守しています。
データの公表にあたっては、NCDが承認した情報のみが集計データとして公表されます。登録するデータがどなたのものであるか特定されることはありません。
3.登録の拒否や登録情報の確認
データを登録されたくない場合は、登録を拒否して頂くことができます。当科のスタッフにお伝えください。
また、登録されたご自身のデータの閲覧や削除を希望される場合も、当科のスタッフにお知らせください。なお、登録を拒否されたり、閲覧・修正を希望されたりすることで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。
4.NCD担当者の訪問による登録データ確認への協力
当科からNCDへ登録した情報が正しいかどうかを確認するため、NCDの担当者が患者さんのカルテや診療記録を閲覧することがあります。
当科がこの調査に協力する際は、NCDの担当者と守秘義務に関する取り決めを結び、患者さんとIDの対応表や氏名など患者さんを特定する情報を院外へ持ち出したり、口外したりすることは禁じます。
NCD登録について