広島市民病院

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TEL:082-221-2291 FAX:082-223-5514

平成27年度 広島市立広島市民病院 病院指標

病院外観

病院情報の公表にあたっては、「医療機関ホームページガイドライン」(厚生労働省)を遵守しています。

【集計項目】

※患者数が10人未満の項目については記載しておりません。

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,922 461 645 1,120 1,599 1,971 3,815 4,897 2,639 336
解説:
入院患者は、60歳未満の占める割合が39.8%、70歳以上の占める割合が40.5%と、高齢の患者に偏ること無く、各年齢層の患者がほぼまんべんなく入院しています。また、当院は総合周産期母子医療センターの指定を受けていることもあり、10歳未満の入院患者は全体の9.9%を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科(血液内科を含む)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 180 9.78 9.20 0.56 71.16
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 151 11.35 10.93 8.61 71.30
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 136 11.85 11.98 1.47 75.44
解説:
消化器、内分泌・糖尿病、腎、血液、感染症における各領域の専門医がそろっており、救急外来からの緊急入院患者や複雑な合併症をかかえた患者に対しても万全な体制で診療に当たっています。胃癌に対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を多く実施しており、食道・大腸疾患に対するESDも積極的に行い、質・安全性の高い手技を展開しています。胆・膵領域では、閉塞性黄疸や急性胆管炎、急性膵炎の緊急入院患者が多く、内視鏡的結石除去術や胆道ドレナージ術、あるいはEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引術)による膵癌の早期診断などを積極的に行っています。肝細胞癌に対するRFA(経皮的ラジオ波焼灼療術)の件数も多く、TACE(肝動脈化学塞栓術)も内科担当医が行うことで、長期的なQOLを重視した治療を実践しています。
呼吸器内科(腫瘍内科を含む)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 148 15.37 13.38 3.38 67.73
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 98 6.50 14.34 58.16 76.88
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 9.30 21.69 75.00 82.52
解説:
肺癌、悪性胸膜中皮腫、胸腺癌など胸部悪性腫瘍の症例数が非常に多く、術前、術後、切除不能進行あるいは再発症例に対し化学療法、化学放射線治療を積極的に実施しています。次に肺炎、誤嚥性肺炎の症例数が多くなっていますが、転院率が非常に高く在院日数が短いことが当院の特徴です。肺炎、誤嚥性肺炎の入院は救急外来経由が非常に多く、初期治療を当院で実施し、病状の安定が得られれば、連携病院に転院し継続加療を実施している症例が多くあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 1,069 2.60 3.07 0.09 70.88
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 435 3.19 4.87 0.46 70.78
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 298 3.32 5.68 0.00 63.53
解説:
最も多い疾患は虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞症)です。これらの疾患は動脈硬化に由来する疾患ですので、高齢化社会の到来と生活の欧米化に伴い、年々、増加しています。また、頻脈性不整脈の症例数が増加しているのは、心房細動がカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)により治癒できるようになったことに由来します。
外科(乳腺外科を含む)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 181 7.75 6.79 0.55 61.12
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 88 15.99 17.41 4.55 68.08
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 72 20.17 20.63 4.17 68.79
解説:
診断群分類別では乳腺、結腸、胃の悪性腫瘍が多く、いずれも地域の中核病院としてエビデンスに基づいた標準治療を行うとともに全国規模の臨床試験にも参加して、エビデンスを作る立場としての自覚を持って診療にあたっています。合同カンファレンスを行い各診療科とも良好な関係のもと、増加の一途をたどる高齢者、心疾患など他疾患合併患者に対しても安全に手術が行えるよう十分な配慮をしています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 104 14.29 11.98 0.96 36.39
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 100 23.85 27.21 23.00 75.79
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 38 3.63 3.11 0.00 67.55
解説:
若年から高齢層まで幅広い年齢層のあらゆる疾患に対し基本に忠実に手術加療を施しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 104 11.98 9.88 0.00 6.95
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 58 3.83 3.54 0.00 72.41
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 55 13.87 10.37 0.00 49.27
解説:
平成27年度には年1,527件の手術を施行しており、そのうち入院手術は664件で、特に唇裂口蓋裂・小耳症を含む顔面先天異常、眼瞼下垂・内反症・眼瞼悪性腫瘍の再建などのまぶたの疾患、乳癌後の乳房再建に力を入れています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 104 2.76 3.15 0.00 60.71
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 73 15.32 18.08 42.47 74.86
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 14.30 19.32 53.19 62.04
解説:
従来より脳血管疾患=脳卒中を中心とした脳神経救急を担っており、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血のいずれの病型も治療しています。上記のDPCデータからも、脳卒中の2/3を占めると言われる脳梗塞患者、および高血圧を中心とした脳内出血患者を多く治療していることが示されています。また、発症前の脳卒中準備状態である、未破裂脳動脈瘤、無症候性頸動脈狭窄なども積極的に発見しており、医療圏内からの紹介も多く、脳卒中治療ガイドラインに準拠した治療方針で予防的治療を外科的手技を含めて実践しています。DPCデータで未破裂脳動脈瘤 手術なし、すなわち検査(血管撮影など)での入院件数が多いのはそのためです。こうして検査された患者をやはり脳卒中治療ガイドライン、脳ドックのガイドラインなどに従って治療適応を判断し、積極的治療(開頭クリッピング術、動脈瘤コイル塞栓術)、経過観察など適切に対応しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050163xx9910xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 93 5.33 4.97 1.08 75.15
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 78 14.14 13.19 7.69 75.92
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり 47 37.21 32.27 21.28 68.89
解説:
心臓血管外科の手術の対象は先天性心疾患、虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤および末梢血管疾患と循環器疾患全般に渡っています。平成27年度における1年間の全手術は約700件、心臓・大動脈手術は約470件と多く、特に大動脈手術が増加しています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 214 15.14 13.03 0.93 68.74
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 6.77 9.68 0.00 30.11
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 6.79 8.28 5.26 40.58
解説:
当院の肺がん手術症例はすべて、呼吸器内科、腫瘍内科、放射線治療科、呼吸器外科による合同カンファレンスで協議されます。時には化学療法や放射線治療に治療方針が変更になることもあり、集学的治療も合同カンファレンスで決まります。気胸に関しては、原発性気胸は呼吸器外科が、高齢者に多い続発性気胸は呼吸器内科が担当することが多く、初発例や気瘻がないものは保存的、再発例や気瘻が持続するものは準緊急手術になり、リスクの高い難治性気胸では両科が合同で手術を含めた治療方針を検討しています。
小児科(神経小児科、循環器小児科を含む)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 122 14.53 11.59 1.64 0.00
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 116 5.60 5.72 0.86 3.56
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 115 7.02 6.17 15.65 0.00
解説:
入院患者の多くは基礎疾患(先天性心疾患、難治性てんかん、免疫不全、膠原病)を有する患児ですが、広島市内、さらには県内の医療機関からの紹介入院(肺炎・細気管支炎・髄膜炎)が大半を占めています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 43 4.09 3.32 0.00 2.26
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 25 3.12 8.85 0.00 2.08
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.21 - -
解説:
小児外科で扱う疾患の多くは、鼠径ヘルニア・停留精巣であり、女児の鼠径ヘルニアに対しては腹腔鏡下根治術を施行しています。また、小児泌尿器科疾患である停留精巣についても1歳~2歳の至適手術時期に手術を施行しており、時期が遅れると精巣の発育・妊孕性に影響が出てきます。胆道閉鎖症の患児を多く診療しており、胆道閉鎖症術後の上行性胆管炎で入院する患児も多いのが現状です。
産科・婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 152 8.46 9.94 0.00 33.99
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 143 7.39 6.50 0.00 41.21
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 116 7.59 6.34 0.00 41.72
解説:
産科と婦人科のバランスがとれており、婦人科に関しては良性悪性ともに幅広く診療しています。腹腔鏡下手術の件数が年々増えており卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下手術は緊急であってもほぼ通常と同様の適応で対応できています。産科も総合周産期母子医療センターとして稼動しておりハイリスクにも対応しています。こちらも緊急帝王切開に迅速に対応できるよう手術室、麻酔科、新生児科とスムーズな連携を心がけています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 16 16.50 11.97 12.50 74.13
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 10.49 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - 4.38 - -
解説:
救急科からの急性感染症の入院が増加しています。また、本統計からははずれますが、近年は皮膚良性腫瘍のみならず、皮膚悪性腫瘍の切除・摘出術もできるだけ外来・日帰り手術で行うようにしており、それぞれ多くの症例数となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 130 14.21 14.03 1.54 67.88
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 121 6.86 8.02 0.00 70.74
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 96 7.06 7.59 2.08 71.98
解説:
前立腺癌は男性における癌罹患率第1位となっており、当科ではほぼ全症例においてロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘出術を施行しています。また、膀胱癌の治療については、経尿道的手術にて腫瘍切除し、筋層非浸潤性膀胱癌については術後抗癌剤(テラルビシン)の膀胱内注入療法を行っています。
耳鼻咽喉科(頭頚部外科を含む)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 88 7.98 8.20 0.00 12.48
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 76 14.29 10.12 0.00 48.14
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 71 7.72 7.76 0.00 58.37
解説:
口蓋扁桃肥大やアデノイド増殖症、習慣性扁桃炎に対する手術目的の入院が最も多くなっています。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する手術(鼓室形成術)目的の入院が続きます。さらに慢性副鼻腔炎に対する手術(内視鏡下鼻内副鼻腔手術)目的の入院となります。手術目的の入院が多いですが、頭頚部がんや急性炎症の入院治療も積極的に行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 41 10.12 11.08 0.00 54.56
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 6.80 7.99 0.00 65.80
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 - - 9.57 - -
解説:
緊急性のある網膜剥離ではできるだけ早めの手術を行うようにしています。網膜前膜、黄斑円孔などの黄斑疾患の手術を行っています。点眼ではコントロールが難しい緑内障に手術を行っています。
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 4.48 3.58 7.41 44.30
161070xxxxx01x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病あり - - 7.69 - -
161070xxxxx11x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等21あり 副傷病あり - - 10.92 - -
解説:
主に救命救急センターへ入院となった薬物大量摂取の対象患者です。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 16.63 15.80 28.57 69.34
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 6.37 7.03 6.67 56.40
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 28 10.46 14.83 3.57 45.00
解説:
脳梗塞やてんかんの急性疾患から、多発性硬化症、パーキンソン病などの慢性疾患まで幅広く診療しています。とくに多発性硬化症、重症筋無力症などの免疫性神経疾患では、多くの患者を診療しています。
リウマチ・膠原病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 16 23.75 18.15 6.25 57.13
070560xx97x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術あり 手術・処置等2なし - - 31.80 - -
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし - - 14.34 - -
解説:
全身性エリテマトーデスなどの膠原病、ANCA関連血管炎などの血管炎の入院診療を行っており、最も多い入院です。巨細胞性動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)の診断のため、手術・処置を要することがあります。また、ステロイド剤などの免疫抑制療法を行っている間に、肺炎などの感染症が起きることがあり、入院を要することがあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 243 26 63 48 36 69 1 7
大腸癌 38 74 105 66 79 37 1 7
乳癌 202 208 47 18 13 59 1 7
肺癌 164 38 99 115 12 256 1 7
肝癌 29 44 21 - 19 217 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
解説:
UICC病期分類とは国際対がん連合(UICC)によって定められた国際的な悪性腫瘍の病期分類です。当院において診断あるいは初回治療された初発患者の病期をみると、胃癌ではStageⅠの割合が非常に高く病期の早期のうちに診断され加療が行われています。乳癌もStageⅠ、Ⅱの割合が高く早期の発見、加療がうかがわれます。大腸癌ではStageⅢの割合が最も高く少し進んだ状態で発見され加療が開始されています。肺癌はStageⅠが多く早期発見の割合も高い一方でStageⅢ、Ⅳの進行癌の割合も高いのが特徴です。肝癌は肝炎ウイルスの治療などにより初発患者が減少していますが、再発患者の治療が多く行われています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 - - -
重症度 1 63 6.51 73.78
重症度 2 49 6.90 81.00
重症度 3 16 6.50 83.88
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
解説:
市中肺炎患者の平均年齢は重症度が増すにつれ高齢となっていますが、重症度2以上では特に80歳以上の高齢者が多い傾向が見られます。最重症例を除き平均在院日数が短期間であるのは、当院にて初期治療を実施し呼吸状態の安定が得られた症例に関しては連携病院に転院し継続加療が行われていることに起因しています。高度呼吸不全例に対してはIPPV(侵襲的陽圧換気療法)、NIPPV(非侵襲的陽圧換気療法)、ネーザルハイフロー(鼻カニューレによる高流量酸素療法)などを駆使した呼吸管理を実施しています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 30 3.10 67.93 3.13
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 237 20.74 71.22 40.75
その他 28 19.71 68.89 4.15
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 11 19.45 75.18 1.35
その他 63 5.79 72.35 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 16 5.31 60.00 4.76
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
解説:
入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD ( International Classification of Diseases and Related Health Problems )-10コードの上位3桁で集計し、脳梗塞に関連する病名を集計しています。従ってI65$やI66$などのように「脳梗塞に至らなかったもの」という表現の病名も含まれます。これらは症状のないあるいは軽い脳血管の狭窄などを指し、頸動脈狭窄症などは脳梗塞を予防する目的での治療も行われています。
当院の特徴としては、発症3日以内ということは発症後間もない急性期脳梗塞の患者の割合が高いということです(およそ9割)。当院では、救命救急センターを中心に、こうした急性期の脳卒中患者を積極的に受け入れ治療していますが、専門である脳神経外科、脳神経内科の医師が24時間、365日常駐することで迅速な対応が可能となっています。検査もCT、MRIといった診断器機はもちろん、血管内治療も可能な脳血管撮影装置も常に使用可能な体制を取っています。超急性期症例には発症後4時間以内で実施可能なt−PA(組織プラスミノーゲンアクティベーター)の静脈内投与による血栓溶解療法は勿論、さらに血管内にカテーテルを挿入し、詰まった血管の血栓を除去/回収する血管内治療(血栓回収療法)も血管内治療専門医を中心に実施しており、昨年実績で13名の患者がこの治療を受けられています。
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内科(血液内科を含む)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 421 1.56 2.24 0.00 65.56
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 190 1.70 7.29 0.53 71.15
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 166 2.46 9.58 0.60 75.76
解説:
大腸ポリープに対するEMR(内視鏡的粘膜切除術)は安全性を重視して全例入院下で施行しています。また、最近では大腸病変に対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も件数が増えています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 271 1.25 2.04 0.74 70.19
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 235 1.31 1.23 0.00 65.23
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 108 0.69 2.09 2.78 73.72
解説:
最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術です。開胸手術をすることなく、主に橈骨動脈から行う手技ですが、治療効果が高く、患者の負担も少ないため、これからも増加が見込まれる手術です。心房細動に対するカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)も増加しています。近年、症例数が著増している下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療が四肢の血管拡張術・血栓除去術です。
外科(乳腺外科を含む)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 197 1.37 5.40 0.51 60.79
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 92 1.70 5.49 2.17 60.47
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 83 3.92 13.02 4.82 68.33
解説:
平成27年度の手術件数は外科1,080件、乳腺外科484件で増加の一途をたどっています。大腸癌(結腸悪性腫瘍)を筆頭に悪性疾患の手術も多数行っています。5名の内視鏡外科学会技術認定取得医と 3名の肝胆膵外科学会高度技能指導医/専門医を有しており、腹腔鏡手術あるいは高難度の肝胆膵手術も行っています。
乳腺外科では、2名の乳腺専門医を中心として6名の乳腺外科医がチーム一丸となって、原発性乳癌420件を手術しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 129 2.00 20.99 20.93 74.40
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 79 2.89 16.54 11.39 69.38
K068-2 関節鏡下半月板切除術 62 1.19 5.40 1.61 45.76
解説:
膝関節疾患に関しては、若年から高齢層まで幅広い年齢層、つまりスポーツ外傷(十字靱帯損傷、半月板損傷)や変性疾患(変形性関節症)の広範囲の疾患に対し基本に忠実に手術加療を施しています。また、脊椎疾患においても必要に応じて固定術を併用して手術を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 71 1.08 7.11 0.00 51.28
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 48 1.77 10.25 0.00 49.83
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 40 0.40 2.75 0.00 74.25
解説:
乳房再建を行う乳癌患者は、乳腺外科と協同して治療に当たっています。眼瞼下垂患者は入院患者のほぼ全員が当日入院で手術を行っていますが、外来手術も多く行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K1781 脳血管内手術 1箇所 64 2.02 13.66 15.63 58.59
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 39 0.46 9.74 25.64 78.21
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 37 6.49 31.35 18.92 54.00
解説:
クモ膜下出血は、その原因となる脳動脈瘤の破裂前(未破裂)での積極的な治療も行っており、現在は動脈瘤コイル塞栓術を希望される患者の増加もあり、脳血管内手術が件数的にも増加しています。破裂、未破裂の両方を含むため術後日数は14日と長めの数字となっています。また、脳神経外科施設ではどこも多く治療している慢性硬膜下血腫は、医療圏域内の他施設(脳神経外科の有無を問わず)からも多くご紹介いただくため、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術も件数の多い手術の一つであり、局所麻酔での手術でもあり、ほぼ入院当日に手術しています。さらに最近の傾向として同じく医療圏域内を中心に、良性、悪性脳腫瘍の患者の紹介も増加しており、その治療の一つとしての頭蓋内腫瘍摘出術その他のものも増加傾向にあります。脳腫瘍に対しては、他にも定位的脳腫瘍生検術や内視鏡下摘出術なども症例毎に検討し実施しており、悪性脳腫瘍の場合は、放射線化学療法などの後療法も併せて行うため、術後日数も30日を越えています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5612 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 66 4.24 8.86 7.58 76.02
K5611 ステントグラフト内挿術 胸部大動脈 48 5.98 17.73 14.58 72.67
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 42 4.79 39.69 21.43 70.64
解説:
最も多い症例は、大動脈瘤に対するステントグラフト治療です。加齢、喫煙、肥満、高血圧、高コレステロール、遺伝的因子などの様々な危険因子によって大動脈の壁が弱くなってくると、血圧に耐えることができなくなって部分的に風船のように膨らんだ状態(こぶ:瘤)になります。この瘤が胸部にできると胸部大動脈瘤、腹部にできると腹部大動脈瘤と言われます。胸部や腹部の大動脈瘤は、動脈硬化性のものがほとんどです。一定以上に大きくなった大動脈瘤は、やがてある日突然破裂してしまいます。破裂すると大量出血をきたし大多数が死に至ります。近年、動脈瘤の患者は増加しています。ステントグラフト治療とは、ステントグラフトというバネつきの人工血管をカテーテルに収納し、太ももの付け根の血管などから挿入し、動脈瘤を内側から蓋をする治療で、従来の手術のように胸やお腹をあける必要がない低侵襲治療で入院期間も短くなります。ただ、すべての患者に施行可能ではないため、適応外の患者には従来の人工血管を用いて血管を取り替える手術を行っています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 104 2.30 12.90 1.92 69.50
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 68 2.06 11.76 1.47 67.60
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 61 3.25 3.74 0.00 34.33
解説:
肺がんの標準術式は、肺葉切除+リンパ節郭清です。ただ径2cm以下の末梢小型肺がん対しては、肺機能を温存した区域切除術を行う「積極的縮小手術」を行っています。転移性肺腫瘍は基本部分切除ですが、これら肺悪性腫瘍の87%、さらに胸腺腫などの悪性縦隔腫瘍も胸腔鏡下で行っています。80歳以上の高齢者の肺がん手術件数も増えています。自然気胸では、再発を繰り返す、空気の漏れる、出血を伴う場合は手術になりますが、99%が胸腔鏡下手術であり、術後3.7日での早期退院が可能となっています。
小児科(神経小児科、循環器小児科を含む)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 33 0.00 109.15 6.06 0.00
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 30 1.80 4.17 0.00 34.40
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの 21 3.14 9.76 0.00 7.86
解説:
年間100件前後のカテーテル治療を行っており、うち1歳未満は約1/4を占めています。その一方で、カテーテル治療の30件は心房中隔欠損の閉鎖術で、成人に対する件数が多数を占めています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 65 0.94 0.94 0.00 2.95
K836 停留精巣固定術 44 1.07 2.05 0.00 1.91
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 1.00 1.05 0.00 4.92
解説:
新生児疾患など他の疾患も多いが、年間手術の約1/3は鼠径ヘルニアであり、女児に対しては整容性の面から腹腔鏡による手術を実施しています。男児は輸精管などの巻き込みの可能性があるため、鼠径部切開で行っていますが、それでも創部は2cm以下ときわめて小さい手術創で行っています。また、小児泌尿器疾患も扱っており、その多くは停留精巣です。
産科・婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 194 1.54 4.89 0.00 40.44
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 176 9.42 5.99 0.00 33.31
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 162 7.53 6.09 0.00 32.96
解説:
婦人科良性疾患の手術は、ほとんどが卵巣のう腫と子宮筋腫です。腹腔鏡下手術の割合が年々増加しており、適応を拡大しています。子宮良性腫瘍に対する子宮全摘は約半数が腹腔鏡下手術を行っています。卵巣のう腫に関しては90%以上腹腔鏡で対応しています。当院では年間約1,000件の分娩を扱っていますが、総合周産期母子医療センターのため、ハイリスク分娩も多く帝王切開も数多く行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 12 1.75 18.42 8.33 84.17
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上 - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -
解説:
本統計からははずれますが、近年は皮膚良性腫瘍のみならず、皮膚悪性腫瘍の切除・摘出術もできるだけ外来・日帰り手術で行うようにしており、それぞれ多くの症例数となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 203 2.47 3.90 0.49 71.67
K843 前立腺悪性腫瘍手術 137 2.28 11.12 1.46 67.84
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 90 2.90 9.54 0.00 66.74
解説:
膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術は、毎年200件以上行っていますが、そのほとんどにおいてTURis システム(生理食塩水を使用する経尿道的切除)を使用しています。前立腺癌は平成24年にダ・ヴィンチ・サージカルシステム(手術支援ロボット)が保険適応になって以降、毎年100件以上の症例においてロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘出術が行われています。小径腎癌では、腹腔鏡下(ロボット支援を含む)腎部分切除が選択され、部分切除が困難な症例には腹腔鏡下根治的腎摘除術が行われています。上部尿路上皮癌(腎盂・尿管癌)に対しては、腹腔鏡下腎尿管全摘除術が標準治療となっています。
耳鼻咽喉科(頭頚部外科を含む)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K319 鼓室形成手術 82 1.11 12.15 0.00 47.91
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 78 1.09 6.47 0.00 14.40
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 56 1.09 5.84 0.00 56.68
解説:
慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術を積極的に行っています。小児から高齢者まで幅広く実施しており、病変の摘出とともに聴力改善を目的とします。口蓋扁桃摘出術は習慣性扁桃炎や扁桃肥大が原因の睡眠時無呼吸症候群、IgA腎症などの扁桃病巣感染症に対して行っています。副鼻腔炎に対する内視鏡下副鼻腔手術、その他、頭頚部がんに対する手術も積極的に行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 467 0.76 1.75 0.00 75.39
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 65 0.75 7.11 0.00 64.09
K275 網膜復位術 14 0.36 8.50 0.00 41.50
解説:
入院手術だけでなく外来手術でも白内障手術を多く行っています。硝子体出血、黄斑円孔、網膜前膜などの網膜硝子体疾患の手術が増加しています。若年者の網膜剥離では網膜復位術を選択することが多くなります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.06
180010 敗血症 同一 52 0.27
異なる 48 0.25
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 77 0.40
異なる 10 0.05
解説:
播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の発生率は、すべての項目において、厚生労働省による平成26年度のDPC対象病院全国平均以下となっています。
更新履歴
2016年9月30日
平成27年度版公開