|
1979年8月に開設された当センターは、広島における未熟児新生児医療の中心的な役割を果してまいりました。開設当初の病床数は20床でしたが、1989年小児外科の開設に伴い25床に、また広島市の新生児病床の不足に伴い1995年より30床に増床しました。現在医師は林谷道子主任部長(S49年卒)、西村裕部長(H4年卒)、隅誠司副部長(H12年卒)、前野誓子医師(H16年卒)、西村志帆医師(H19年卒)、木村紀子医師(H19年卒)、岩瀧真一郎医師(H19年卒)、大谷玲子医師(H20年卒)、渡部貴子医師(H20年卒)の9名、看護師は40名で、24時間体制で新生児の診療にあたっています。小児外科、循環器小児科の専門医も常勤しており、新生児の外科的疾患、先天性心疾患に対する対応も可能です。
2006年5月に新病棟に移転し、院内の電子カルテ化に伴い、フィリップスの部門システムを導入し、より高度な未熟児新生児医療に取り組んでいます。2006年12月には広島県の総合周産期母子医療センターに指定されました。
当センターには新生児集中ケア認定看護師が2人育っており、全国の新生児集中ケア認定看護師養成施設としての役割も担っています。
■入院数
年間の入院数は2000年以後400名を超えるようになりました。2008年の入院数は433名で、1992年の266名の1.6倍になっています。体重別では極低出生体重児の入院数は横ばい(50名前後)、2,000g以上の低出生体重児と成熟児の入院数が特に増加しています。(表1、表2)
■迎え搬送
1991年5月より新生児搬送専用の救急車を導入、2004年5月には新しい救急車に更新されました。
院外からの入院のほとんどは専用救急車による迎え搬送を行い、要請があれば院外での分娩に立ち会っています。現在入院の約半数は迎え搬送による院外出世児となっています。約1.6日に1回の割合で迎え搬送を行っています。
■母体搬送
あらかじめハイリスク新生児の出生が予測される場合には、院外の産科・婦人科から当院の産科に積極的に母体搬送をしていただいています。極低出生体重児の母体搬送数は変わらず、最近では1,500g以上の低出生体重児と成熟児の母体搬送が増加しています。
母体管理の重要性が認識され、ハイリスク妊娠では早期に搬送され在胎期間の延長を図られるようになり、低出生体重児や病的新生児は専門のNICUで管理するという意識の浸透とともに、より早い段階で児が搬送される傾向になっています。
■保育成績
年間の人工換気施行例は80〜100例です。全体の死亡率は1996年以降5%以下を維持しており、2008年は1.2%で、過去最低でした。
近年児の発育発達を重視したディベロップメンタルケアが注目されており、当科でもクベースカバーの使用や夜には部屋を暗くし照度の調整を行ったり、騒音を減らし、子宮内の体位に近づけるようなポジショニングを行い、赤ちゃんに優しい環境を提供できるように工夫しています。母児にとってより良い周産期医療を目指し、平成19年からは臨床心理士、平成20年からは専任の理学療法士などの職種の方々にも新生児医療に加わっていただきました。
また、退院後は、地域の保健師、訪問看護師の方々と連携して育児支援を行っております。今後、より高度な新生児医療を目指すとともに、児に優しい医療、両親と児が関われる環境づくりについても積極的に取り組んでいきたいと思います。
■新しい新生児搬送専用の救急車 >>
■総合周産期母子医療センターの様子
| NICU 内景 |
GCU内景 |

|

|
| 新生児科医師 |
新生児科スタッフ |
 |
 |
|