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ページタイトル:呼吸器外科
呼吸器外科ドクター写真

スタッフの紹介

呼吸器外科
名前 役職 主たる
診療分野
専門領域
松浦 求樹 主任部長 肺癌
縦隔腫瘍
気胸
日本外科学会指導医・専門医・認定医
日本胸部外科認定医
日本呼吸器外科学会評議員
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
Best Doctors in japan
小谷 一敏 部 長 肺癌
縦隔腫瘍
日本外科学会専門医・認定医
日本呼吸器外科学会専門医
日本胸部外科学会認定医
日本呼吸器外科学会評議員
臨床研修指導医
藤原 俊哉 副部長 肺癌
縦隔腫瘍
気胸
日本外科学会指導医・専門医・認定医
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
麻酔科標榜医
ICD(インフェクションコントロールドクター)
岡田  剛 医師(嘱託) 肺癌
下田 篤史 医師(嘱託) 肺癌
縦隔腫瘍
気胸

外来診察医

呼吸器外科担当医表
診察
1診 松浦 -- 松浦 小谷 藤原

科の対象疾患、特徴

【概 要】

当科は、呼吸器外科領域全般にわたる疾患に幅広く対応しており、特に肺癌、縦隔腫瘍の診療に力を入れています。年間の総手術件数は約380例。原発性肺癌の切除数は年間約220〜230例であり、全国的に常に上位にランキングされています。(図1)件数のみならず、技術的にも治療の質的にも全国レベルにあるものと自負しています。



 

 

【対象疾患】

肺癌、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、重症筋無力症、気胸、肺嚢胞症、胸膜中皮腫など多岐疾患にわたって診療しています。(手掌多汗症については現在、診療を行っておりません。)

【肺癌に対する診療内容】

  1. 手術療法
  2. 化学療法(呼吸器内科と提携しております)
  3. 放射線治療(放射線科と提携しております)

1. 手術療法
一言で手術療法といえども、創の大きさ、アプローチ法(胸腔鏡使用など)、切除方法など、いくつかの要素があります。たとえば、創が小さくても、肺の切除量が多ければ、肺機能はある程度損なわれますし、その逆のこともあります。ここでは、アプローチ法と切除方法に分けて、解説いたします。

(手術のアプローチ法に関して)
A. 胸腔鏡手術
 手術療法としては、早期より胸腔鏡を導入し、より多くの患者さんへ適応できるよう、努めてきました。現在、肺癌手術のうち80%は胸腔鏡を使用した手術です。ただ、すべての患者さんが適応となるわけではなく、進行度や合併症を検討して慎重に手術方法を決定いたします。
  
@ 胸腔鏡補助下手術:5〜8cmの小切開、約2cmの穴1〜2か所で行います。
切開創から直接視る<直視>と胸腔鏡でみる<モニター視>を併用して行います。ハイブリッド手術とも言われます。(写真2)
A 完全胸腔鏡下手術:主に3〜4cmの穴1か所と2cmの穴2か所で行います。(写真3)
手術はすべて胸腔鏡でみる<モニター視>で行います。(写真4)傷の痛みが少ない手術です。また、ごく早期の肺癌につきましては3か所の小さい穴だけで肺を小さく切り取る手術(部分切除)を行っております。
 




B. 開胸手術 

 当科で行う開胸手術の多くは10〜15cm程度の切開で行う小開胸手術です。以前は標準的開胸法であった後側方開胸(背中から前胸部まで30〜40cmの切開)は、近年非常に少なくなっております。また、まれに胸骨縦切開(胸の真ん中の骨を切る方法)を行うことがあります。

 
※ 写真5:手術創の比較(後側方開胸、胸腔鏡補助下手術、完全胸腔鏡下手術)


 


(肺の切除方法に関して)

1. 肺癌の標準的な手術術式は、肺葉切除+リンパ節郭清です。ただし、完全切除をするために、2葉切除や1側肺全摘除を行うこともあります。しかし、なるべく全摘を避けるように、気管支形成術や肺動脈形成術を症例に応じて行っています。
2. 近年の画像診断技術の向上に伴い、径2cm以下の末梢部小型肺癌が早期発見されるようになりました。これに対して、肺葉切除が可能な人(大きく切っても大丈夫な体力の人)に対して、肺機能を温存した区域切除術を行う「積極的縮小手術」を行っています。機能を温存しながら、根治性も損なわないという手術方法です。なかでもごく早期の肺癌の場合には、さらに小さく切り取る方法として、部分切除術を行っています。
3. 進行癌(大きい腫瘍、リンパ節転移の明らかな腫瘍など)の場合には、術前化学療法あるいは術前放射線化学療法を行い、病巣を小さくしてから切除を行うという治療のオプションがあり(写真6)、適応を慎重に検討し決定しております。




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【肺癌の治療成績】

当科での1992〜2008年肺癌切除例における術後生存率を示します。(図2)

 
 

【高齢者肺癌の治療】

近年、高齢化社会となり、80歳以上のご高齢の患者さんが増えております。肺癌も例外ではありません。また、元気な80代の人が増えているのも事実です。80歳という暦年齢だけではなく、“からだ年齢”を十分に評価したうえで、治療法を検討しています。その結果図3のように、80歳以上の人の手術件数は年々増えています。



【気胸】

自然気胸(特発性気胸、続発性気胸)は、何らかの原因で肺に穴があき、胸腔(胸の器のなか)に空気が漏れて貯まる病気です。10〜20歳代、70歳代の男性に多いです。急激に症状が出てくることがほとんどです。なかでも、緊張性気胸(胸のなかの圧が異常に高まる状態)は、緊急処置が必要な危険な状態です。             

再発を繰り返す場合、空気の漏れが止まらない場合、出血を伴う場合、などには手術を行っております。手術は99%に胸腔鏡下手術を行っています。術後平均約3日での早期退院が可能になっています。

【転移性肺腫瘍】

転移性肺腫瘍の手術適応については、原発腫瘍(もとになっている癌)によって、検討する必要があります。手術を行う場合は、機能をできるだけ温存するよう肺部分切除を基本とし、可能なかぎり胸腔鏡手術を行っています。

            

【縦隔腫瘍・胸腺関連疾患】

縦隔腫瘍としては、前縦隔に発生する胸腺腫が最も多いですが、他に胸腺癌、胚細胞腫瘍、神経原発性腫瘍など多岐にわたります。疾患ごとに治療方針を検討し決定しております。また、特殊な疾患として、重症筋無力症があります。この疾患は自己免疫疾患で抗アセチルコリンレセプター抗体という抗体ができ、筋肉の膜のアセチルコリンレセプターに結合するために筋力が弱くなります。この抗体がつくられるのに胸腺が係わっていることが多く、胸腺組織とその周囲の脂肪組織を広汎に摘出することで治癒を目指します。

【臨床試験】

西日本がん研究機構(WJOG)に施設登録しており、臨床試験に参加しております。


【最後に】

当科外来は東棟2F、病棟は呼吸器(外科、内科)ゾーンとして、中央病棟7階にあり、北側病室からは広島城が見え、風光明媚です。われわれスタッフは、毎週水曜、木曜の早朝に術前・術後のカンファレンスおよび抄読会を行い、治療方針の検討や医療知識のアップデートを行っております。また、毎週月曜、金曜の早朝に外科合同カンファレンスに参加しています。(表)

そのほか、学会活動、論文執筆も積極的に行い、一人でも多くの呼吸器疾患に悩む患者さんが元気になっていただけるよう、ハイレベルな診療を提供すべく日々努力しております。

広島市立広島市民病院で診察を受けられる皆さんへ

当院では、下記の研究を実施しておりますのでお知らせいたします。
本研究の対象者に該当する可能性のある方で、情報を研究目的に利用されることを希望されない場合は、下記の問い合わせ先にお問い合わせ下さい。
@ 研究課題名 間質性肺炎合併肺癌患者における術後急性増悪に関連する因子の探索
A 実施予定機関 2010年12月〜2011年12月
B 実施機関 広島市立広島市民病院
C 研究代表者 伊達洋至(京都大学医学部呼吸器外科)
D 施設代表者 片岡和彦(広島市立広島市民病院呼吸器外科)
E 使用する資料 2000年1月〜2009年12月において
肺癌手術を受けた間質性肺炎合併非小細胞肺癌の患者さんの臨床情報
E 目的 間質性肺炎合併肺癌の切除術に際して急性増悪をもたらす因子の同定。
F 方法 多施設共同後ろ向き研究。カルテおよび画像データベースからデータを収集。
G 倫理審査 倫理審査委員会承認日 2010年11月4日 院長承認日 2010年11月5日
H 公表 研究結果は学会や医学論文などに発表されることがあります。
I プライバシー 本研究では、名前・住所・電話番号等の個人情報は使用しません。
J 知的財産権 本研究により生じる特許、その他知的財産に関する権利(特許権)は、研究者に属します。
K 利益相反 本研究は企業との共同研究ではなく、企業からの資金提供もありません。
L 問い合わせ 連絡先・片岡和彦・082-221-2291(病院代表)